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院長ブログ

歯科正治療の開始時期 パート3 (反対咬合)

不正咬合には色々な種類があります。実は症例によって開始時期は異なります。
前回は前歯の重なり(叢生)が最も多い事をお話しました。この場合は、小学校の1~2年生で開始します。

今日は、最も早くから治療を開始する症例についてお話します。
それは、反対咬合とか受け口とか言われるものです。
簡単に症状を説明しましょう。下の前歯が前に出ていて、上の前歯が奥に引っ込んでいる場合で、正常の場合とは上下の前歯の位置関係が逆向きになっている事から、反対咬合といわれます。正常の場合は上の前歯が下の前歯を覆い、上がかぶさっています。反対咬合では、下の前歯が上の前歯を覆い、下がかぶさっています。
程度の軽い場合は、前歯の尖端同士があることもあり、切端咬合(せったんこうごう)と呼ばれます。

原因は、両親からの遺伝・祖父母からの隔世遺伝、歯の萌出場所が顎の骨の中で少しずれてしまう位置異常がほとんどです。
習慣による場合もありますがそれは比較的症状が軽いので急ぐ必要はないのですが、原因の特定は一般の歯科医師ではなく、矯正の専門的な知識を持った歯科医師に見てもらいましょう。

症状が重い場合には、乳歯の段階から反対咬合になる事が多く、早期の治療開始が必要です。
しかし、矯正をしていない歯科医師は、『もう少し、このまま様子を見ましょう』と言われます。繰り返しますがこれは要注意です。このテーマで話していますが、とにかく反対咬合は乳歯の生えそろった頃から開始するのがベストの場合があります。ですから、一度、一般の歯科医院ではなく、矯正治療を実際にしている歯科医師に診察してもらって判断してもらいましょう。

顎の関節の話を少ししましょう。
顎の関節は、成長が終了する16歳から18歳で完成します。それまでは、まだ固まっていなくて若いほど自由度が高くフレキシブルです。歯が生えて咬み合わせが確定していくにつれて、咬む位置に合う様に関節ができあがります。反対咬合では、顎が前にずれるように動くので、関節もそれに合う形に固まっていきます。軽い反対咬合なら、関節も大きくは変わりませんが重い反対咬合では、早くから始めないと関節まで悪くなってしまい易いです。早期発見早期治療は特に反対咬合では重要です。

反対咬合の治療は夜だけはめるマウスピースからのスタートで、既製品ですので歯の型がとれない4歳~5歳児でもできます。ぎりぎり6歳でも治療は間に合います。

という訳で、まとめると、反対咬合に関しての治療の開始時期は、
幼稚園の年中か年長ぐらいからしたほうがよくて、重症でなければ小学校の1~2年生でも間に合います。
中学生~成人になると、完全には治らないケースがはどんどです。理想とするかみ合わせの60%から80%程度しか治りません。
100%を望む方は、外科矯正といって手術をして下顎を切断してつなぎなおすという治療になってしまいます。

また他の種類の不正咬合につきましては、詳しくはまた次回に回します。