矯正開始時期まとめと 悪習慣の指しゃぶり
不正咬合には色々な種類があり、症例によって開始時期は異なります。
不正咬合別に簡単な表にまとめてみました。
不正咬合の種類 症状 ( 通称 ) 程度 お勧め治療開始時期
1叢生(そうせい) 前歯の重なり(乱ぐい歯) 軽度 小学校1~2年生
中度 幼稚園(年長)~小学校1年生
重度 幼稚園(年長)
2反対咬合 下の歯が出ている(受け口) 軽度 幼稚園(年長)~小学校1年生
中度 幼稚園(年長)
重度 幼稚園(年中)
3上顎前突 上の歯が出ている(出っ歯) 軽度 小学校3~4年生
中度 小学校2~3年生
重度 小学校1~2年生
歯並びに関しては、早期発見・早期治療は欠かせません。特に骨格にかかわる不正咬合は、成長と共に増悪していきます。ズレが大きくなり、成長が終了してしまうともう元に戻すのにも、限界が生じます。完全には正常に戻らなくなる事もしばしばあります。また、何本か抜歯をしないと戻せなくなるということも頻繁におきます。
「もう少しこのまま様子を見ましょう」と一般歯科で言われても、矯正の専門の先生に一度相談して、いつから始めるのがベストか早めに聞いておきましょう。
次に、矯正にかかわる悪い習慣をいくつかご紹介します。
1 指しゃぶり
1~2歳などの幼いうちは、指しゃぶりをする事がよくあります。一度覚えてしまうと、なかなかやめれなくなります。もともと寂しさとかストレスからの精神的原因による事が多いため、むりにやめさせようとするとかえってストレスとなります。早くやめれるならそれにこしたことはありませんが、でも3歳半くらいまでなら、まだ大丈夫です。4歳になってくると前歯が出っ歯の傾向がでてきます。もちろんそのまま止める事かできなければ、本当に出っ歯になってしまいます。
対策としては、手袋をはめる・手袋と長袖の服を一体にする・手に苦い味の物をぬる・等言われますが、そんなことよりも
やはり精神的に寂しくさせない事・精神的に安定させる事だと思います。そうすれば、自然にしなくなるようです。
出っ歯になっても、やめれば自然に元に戻って行きますから心配しないでください。
ただし、出っ歯の原因は、この指しゃぶりだけではないので、その他の悪習慣がないか見ておく必要があります。
例をあげると
口呼吸
舌を突き出して飲み込む習慣
舌で歯を押す習慣
口をポカンとあける習慣
猫背
頬杖(両側の頬)の習慣
眠る時の姿勢や枕の高さ
などなど様々な物があります。
次回以降は並びを悪くする色々な習慣について書いていこうと思います。