スイスでインプラント研修1
今日からインプラントの研修に行きます。去年もバイコンインプラントの研修にボストンに一週間ほど行きました。今年は、バイオオスという骨を作る素材を製造している会社の主催するインプラントの研修です。場所はスイスのチューリッヒ大学です。チューリッヒは行った事がありません。幸い直行便がとれて良かったのですが、それでも12時間もかかります。
インプラントをしようと思っても、骨が足りない事も時々あります。多くのネジ式のインプラントは最低でも8mmくらいの長さが有りますから、厚みというか高さが結構沢山必要です。バイコンインプラントなら最短で5mmというインプラントもありますから、もう少し薄くて低い骨でも大丈夫です。しかし、それ以下になると、骨を造らないとインプラントはできません。そんな時に利用するものが骨補填材といわれる骨の素になる素材です。
数ヶ月~一年程度で人間の骨と同じ様なものに変化するのですが、本当に沢山の種類が有って、本物の人間の骨から造る物や人工的に化学合成して造る物まで様々です。
この中でが、厚生省が輸入を認可している物は少なく、海外研修の時にまとめ買いしたり、通販で個人輸入したりして入手します。
今回のバイオオスは認可されていて、本社と工場はスイスに有ります。今回の研修はこれを共同開発したスイスのチューリッヒ大学での造骨の研修がメインで、最後に工場の見学もする事になっています。
ところで患者様にとって、骨を造る処置をすると、腫れも痛みも出やすいですので、できれば造骨はしたくはないです。しなくて済むような予防方法は、歯が使えなくなったら歯を無理に残さないで早目に抜歯する事と、抜いたら何年も放置しないで
インプラントを早目に入れる事です。特に折れた歯はすぐに痛みがでない事が多いので、こちらから『抜いた方がいい』と言いにくい面もあります。この前も怒って帰られた患者様がいました。もともとは検診に来られただけだったので、自覚症状はまったくなく、エックス線写真で折れている事がわかりました。もし、インプラントにしなくて、入れ歯にするなら無理に抜く必要はありません。少し痛みが出だしてからでも、遅くはないと思います。
さて、研修の様子はまた、ブログで報告いたします。
今回のスイス研修のために、シルバーウィークの週は9/20(日)~9/27(日)まで院長が不在となりますので、患者様には多少不便をおかけしますが、御理解頂きますようお願い申し上げます。医院は9/24(木)も通常通りドクター2名体制で診診療しています。緊急的な治療にも対応可能です。