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院長ブログ

「歯の運命」を決める知られざる常識

クリスマスケーキを食べた後すぐに歯磨きしましたか?
歯を磨くと虫歯にならないという常識が普及しすぎている感じがいつもするのですが、磨いても虫歯になってしまう部分があることをご存知ですか?
「虫歯になぜなるのか」を、研究する分野をカリオロジーといいますが、その分野の中では常識になっているのに、一般にはあまり知られていない事があります。
虫歯になり易い部分は3っあります。
(1)歯の咬む面の溝 
(2)歯と歯が接触する面
(3)歯と歯肉の境目
歯ブラシで歯を磨く事で虫歯を予防できるのは(3)だけ
フロス(歯磨き用糸)や歯間ブラシを通す事で虫歯を予防できるのは(2)だけ
しかし、(1)は歯磨きをしても虫歯になることがありますし、歯磨きをしなくても虫歯にならない事もあります。
つまり、(1)咬む面の溝は、歯磨きとは関係がありません。これは論文で認められた事実なのです。

では、何が原因かというと、歯が生えてきた瞬間に最初に溝に入ってきた菌が虫歯菌か虫歯菌で無いかによって歯の運命が決まるのです。
簡単に言うとオセロゲームの角のマスを占領するとその後はひっくり返らないのと似ています。
最初に虫歯菌が溝に入ってきて住み着いてしまうと、後から虫歯を作らない善玉菌が来ても、追い出されてしまうのです。逆に、最初に善玉菌が溝に入ってきて住み着いてしまうと、後から虫歯を作る虫歯菌が来ても、追い出されてしまうのです。つまり、歯が生えた瞬間に歯の溝が虫歯になるかならないかは、菌の種類によって決まってしまうのです。

この事実は、全くといっていいほど知られていません。歯科医師の半分くらいは理解しているような感じがしますが、知らない歯科医師もいますし、歯科衛生士も知らない人の方が多いような気がします。
つまり、虫歯予防の要(かなめ)は、歯が生える6歳から生え終わる13歳くらいにどのくらいの割合で口の中に虫歯菌が存在しているかにかかっています。
口の中に虫歯が有れば有るほど、虫歯菌の割合がおおくなります。生え変わる永久歯の隣の乳歯に虫歯があると、必ずといっていいほど永久歯は将来虫歯になります。
また、虫歯菌の栄養は砂糖だけですから、特に子供さんにおいては、砂糖の摂取量=虫歯のなり易さという事もよく考えないといけません。
乱暴な言い方になるかもしれませんが、一言で言うと、小学生の虫歯予防は、歯ブラシによる歯磨きよりも砂糖を長時間とらない事の方が大切です。歯磨きするならば、歯ブラシよりもフロスを歯と歯の間に通す事の方が有効です。
次回は虫歯になりにくい食べ物について少し書きましょう。