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院長ブログ

コロナウイルスの後の歯科医院の受診状況

こんにちは。いけだ歯科矯正歯科 院長の池田です

現在9月ですが、診療報酬を管轄している社会保険診療報酬支払基金と国民健康保険団体連合会の医療費の確定額が6月分まで統計的に出ていました。
それによると4月から6月までの前年同月と比較して、歯科医院・病院では、
全国では医療費ベースでは―822億円(-7.3%)、患者数ベースでは-1245万人(-19.4%)でした。
4月5月6月を月別にみると下のグラフのようになりました。

4月5月の落ち込みがひどくて6月にはかなり回復傾向にはあります。
患者数では6月の減少幅が半分になっています。しかし、医療費では、減少していないのは、医院に来られた患者様ひとり当たりの単価が上がっていると思われます。つまり、患者減少によって時間に余裕ができて、ひとりに多くの治療内容をすることができたと考えられます。
福岡県だけで見ると、治療費ベースでは、4月:-18.9% 5月:-17.6% 6月:+1.3%  と回復傾向が強いです。
実際に当医院でも、似たような傾向・同様の数値が出ています。
統計では現在のところ6月までしか出ていませんが、この後7月と8月は当医院のデーターでは回復傾向が減少して、おそらくコロナウイルスの第二波の影響からかまた患者数・治療費ともに減少しています。減少の程度はまた、4月5月に匹敵しています。これらのデーターを見ていてひとつ心配な事が浮かびました。

私たちが心配しているは、今まで予防目的で来られていたクリーニングやメインテナンスの方々が来ていないことです。痛くて治療の必要な方たちは痛いので来られますが、クリーニングとメインテナンスは必要性を感じにくいのではないでしょうか?
クリーニングとメインテナンスは「不急」ではありますが、「不要」ということは絶対にありません。間隔が開き過ぎると虫歯や歯周病になりやすくなります。不要不急の外出は控えていただきいとは思いますが、当医院をふくめて歯科医院は、思ったよりも感染対策が完全で比較的安全な所です。口の中に直接器具を入れたり触りますし、歯を削る切削粉も飛沫感染しやすそうですが、実際には感染はほぼしていないと考えられます。歯科以外の他科の病院の方が多くのクラスターが発生しています。これは歯科の医療関係者の感染防止対策の努力の結果だろうと思います。今の感染対策を緩めることなく、今後も更なる感染対策をしていきたいと考えています。従って、今まで通っていた歯科医院へのクリーニングとメインテナンスは、ぜひとも継続して、もしも中断していたら、早めに予約を取っていただきたいと思います。

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