バイコンインプラント CAD/CAMミーティング 2017-4
今日でインプラントミーティングは3日目です。今日は外科の日です。
毎週水曜と木曜日は口腔外科のシャディー・ダハー先生(DR. Shadi Daher)がバイコンの付属病院に来られて、難しいケースの手術をされています。あと、新しく開発された商品を試験的に使ってみたりして使用感を確かめているらしいです。
実は、私の口の中にもバイコンインプラントが入っています。親知らずの歯が縦に破折して咬めなくなりました。神経の有った歯なので、取りあえず神経を取って痛みだけは抑えましたが、縦に割れた歯はいずれ割れ目から感染して歯肉が腫れる運命にあります。
普通は親知らずは抜いてしまいますが、きちんと親知らず同士がかみ合っていて、下を抜くと上も抜かないといけなくなるのでインプラントをしようと思いました。日本で何人かの先生に相談したのですが、「これはとても難しい。抜くだけしかできない。」と言われました。実際私が同じ立場なら同じ事を言ったと思います。だだ、バイコンインプラントなら可能と思いました。
下顎の神経までの距離が近すぎるので、バイコンくらい短くないと入りません。通常のインプラントでは長すぎて奥過ぎてまっすぐ入りません。専門的な話ですが、奥の方の歯肉の形の関係で、プラットホームスイッチングという機能のあるインプラントしか使用できないのです。普通のインプラントでは、歯肉が腫れ易くなります。
ここの付属病院で働いていらっしゃる平山先生に相談したら、「ドクター・シャディにしてもらおう。」と言われました。2014年11月にボストンに来た際、研修の空き時間に、シャディ先生にここで、バイコンのインプラントを入れていただきました。入れた時のX線写真がこれです。
これが、仮歯の状態のCT写真です。
快適に咬めていますし、歯肉もまったく腫れていません。
あとの専門的な話は省略しますが、他社メーカーのインプラントを使用しておられる先生方の多くには、無理と言われた理由が分かってもらえると思います。現在、日本ではまだバイコンインプラントのユーザーは少ないのですが、凄いインプラントであると思います。
シャディ先生に感謝しています。
話がそれましたが、今日のカリキュラムは外科的な講義と実際の手術のオペ見学を中心に進行しました。今日の内容はまた、明日書くことにして一端終わります。