無料メール相談

予約

スタッフブログ

歯ブラシ選びのコツ

こんにちは、歯科医師の甲斐です。昨今の健康ブームにより、歯科においても「削って詰める治療より虫歯をつくらない口の中を作ろう」という予防の意識が患者様の中で高まってきております。ドラッグストアの口腔ケア関連商品コーナーを覗けば、歯ブラシの種類だけをみても下は100円未満から上は2000円超えのものまで幅広いラインナップをみることができますが、
選択肢が多いほど一体どれが自分にあっているのか分からなくなるのではないでしょうか?そこで、大まかな分類と特徴についてまとめてみました。

①ブラシの硬さ
歯ブラシの毛の硬さについては家庭用用品品質表示にしたがって表記することが消費者庁によって定められており、製品の毛を根元から7mmで切断して測定を行っています。しかし、実際に使用する際には毛先の形態や加工処理の違い、毛の長さや、柄の形態・長さなど使用感に影響を与える因子は多く存在し、同じ「ふつう」という硬さでも製品によって違いを感じることがあると思われます。以下に製品表記上の「かたさ」についての特徴を書きますが、製品に表示されている「かたさ」は、あくまで参考として実際の使用感から自分にあったものを選ぶ必要があります。
・やわらかめ
歯肉炎や知覚過敏が強く、痛みがある場合に使用します。圧がかかりづらく、痛みを引き起こしにくいですが、その分プラークの除去効率も落ちてしまいます。
・かため
圧がしっかり伝わるため接触面の清掃効率は高いですが、上手く扱えないと歯肉に傷をつける等のトラブルを起こす可能性があります。歯ブラシの側腹を用いて歯肉マッサージを行うという方法もありますが、正しく扱うには相応の熟練が必要になると思われます。
・ふつう
特段の理由がなければ「ふつう」を用いることが適切です。

②ヘッドの大きさ
「コンパクトなものが適している」と言われることが多いですが、すべての人に最適であるかと言われると必ずしもそうであるとは限りません。
・ヘッドが小さい(コンパクト)
異物感が少なく、奥歯のせまいところにも入るので”適切に使用できれば”最も良い形態であると言えます。しかし、歯面と接する面積が小さいので、丁寧に適切な角度で順序良く磨かないと、磨き残しがでやすくなります。使いこなすには、ある程度の器用さと、モチベーションの高さが必要になります。
・ヘッドが大きい
狭いところや細かいところを磨くのには適していませんが、接触面積が大きいためにプラークの除去効率は高くなります。手先の器用さに自身のない方や、歯磨きに時間をかけられない方、モチベーションがわかない方などは、ヘッドの大きなものを使用したほうが良い結果になることもあります。

③毛先の形態
どこを特に重視して清掃したいのか、ということと、毛先の特徴を理解して使用する必要があります。
・ラウンド毛
歯面に接する面積が広く、プラーク除去効率が高いです。その反面、細かいところに毛先を入れづらく、強い圧をかけると歯肉に傷を作りやすいこともあります。
・先端極細毛
細い毛先が細かい場所に届きやすいです。圧もかかりにくいため、傷をつける可能性は低くなりますが、その反面清掃効率は低く、毛の耐久性は劣ります。

歯ブラシを選ぶ際に、いまいち基準が分からず値段や店のPOP表示でなんとなく決めてしまっていることも多いかと思います。お口の形や状態は人それぞれ違いますので、迷った際は是非ご相談ください。