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女性のためのお口の健康

〈女性ホルモンと歯周病の関係〉
女性は男性にくらべて歯周病になるリスクが高いことが分かっています。歯周病の悪化には、女性ホルモンが大きく関係しているとも言われています。
女性ホルモンには、歯周病菌を増やしたり、歯周組織の炎症を悪化させたりすることがあります。
女性ホルモンの分泌はライフステージによって大きく変化していくので、加齢によるものだけではありません。ホルモンバランスが大きく変化することで歯周病になりやすい時期が思春期・妊娠・出産・更年期の大きく3つあります。

☆思春期
思春期になるとエストロゲン、プロゲステロンという性ホルモンの分泌が始まります。プロゲステロンは、歯肉に分布している血管系に作用して、炎症反応を増幅させることがわかっています。
〈症状〉
・歯ぐきの腫れ
・バイオフィルムに過剰に応答
〈治療法〉
・口腔衛生の指導
・歯石をとる

☆妊娠、出産期
歯周病は全身疾患に関与することが多くの研究で指摘されていることですが、妊娠中の女性が歯周病になると低体重児、早産のリスクが高くなることがわかっています。そのリスクは7.5倍で、タバコやアルコールなどよりもはるかに高いリスクともいわれています。歯周病菌はプロスタグランジンという毒素を放出します。この毒素は血管を通じて胎盤を通り胎児の成長に悪影響を与えたり、子宮筋を収縮させて早産を引き起こすのです。
妊娠すると女性ホルモンが大量に分泌され、歯ぐきが腫れやすくなり、唾液の分泌量が減るため、口腔内の自浄作用が低下してしまいます。つわりのひどい方は歯磨きが十分にできなかったりしてお口のケアが不十分になりがちなどの理由から妊娠中は口内環境が不衛生になりやすく、虫歯や歯周病を発症しやすい時期なのです。
〈症状〉
・歯ぐきの腫れ
・歯の動揺
・バイオフィルムに過剰に応答
・妊娠8ヶ月頃まで炎症がでやすく、9ヶ月頃から消退する
〈治療法〉
・産科医との連携
・口腔衛生指導
・定期的な歯石とり
生まれてくる赤ちゃんのためにも、しっかり歯周病予防を行いましょう。

☆更年期
更年期になると女性ホルモンが減少し、ホルモンのバランスが崩れやすくなるため、唾液の分泌量の減少によるドライマウスになったり知覚過敏や口臭、舌がひりひりする舌痛症、味覚の低下や変な味がする味覚異常が生じることもあります。
また、エストロゲンの分泌の低下により「骨粗鬆症」を発症するとで骨密度が低下し、歯を支えている骨もやせてくるため、歯が抜けやすくなり、歯周病が悪化しやすくなるのです。
〈変化や症状〉
・全身疾患の影響が歯肉や歯周組織に反映
・服薬の副作用で歯肉の腫れやドライマウス
・顎骨の骨減少症、骨粗鬆症
・歯の喪失傾向の増大
〈治療法〉
・歯周病治療
・全身疾患への対応
・ストレスの回避
・禁煙
・定期的なメンテナンス
こういった女性特有の歯周病のリスクを理解して、適切なケアをすることが大切です。
歯周病を予防するためには、毎日の歯ブラシやフロス、歯間ブラシを使った丁寧なハミガキ、夜食や間食を控えるなどの生活習慣の見直しが必要になります。自宅でのケアもとても大切なことですが一番はかかりつけ歯科医院でのケアや定期的なメンテナンスや検診を受けてもらうことです。
女性のさまざまなライフステージによって起こりやすい口腔内の環境や変化と向き合ってリスクを理解し、正しいお口のケアを心がけるようにしましょう。