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唾液の力 パート1

唾液の量は、健康な人で1日1リットル~1.5リットルにもなります。500mlペットボトル2~3本と思うとかなりの量です。
1日3食とすると、毎食毎に飲むお茶・水の量よりも多くの唾液(ペットボトル1本弱)が出ているのです。

唾液は色々な作用・機能を担っていてお口の健康に貢献しています。
おもな8っの機能についてお話しましよう。
(1) 消化作用
唾液の中に含まれる消化酵素アミラーゼが、デンプンを麦芽糖に分解します。難しいかもしれませんが御飯やパン・麺類はデンプンからできています。デンプンは、ブドウ糖という1個の糖(単糖)が電車のように鎖状につながったもの(多糖)ですが、これを端から2個ずつ切り離し、麦芽糖(二糖)にします。(ブトウ糖) + (ブドウ糖) = (麦芽糖) なのです。
(2) 食塊形成
食べ物を噛み砕くとバラバラになりますが、そのままでは飲み込みにくいです。唾液のネバネバ(ムチン)がこれを一つの塊にして飲み込み易くする作用があります。
(3) 抗菌作用
唾液の中には、ラクトフェリン・ラクトペルオキシターゼ・リゾチームなどの抗菌作用のある蛋白質が含まれていて常に入ってくる細菌に作用しています。
また、歯と歯肉の隙のポケットから出ている歯肉溝液にも、免疫グロブリンという感染防御物質が出続けています。
これは、歯周病と大きく関係していますので、詳しくお伝えします。
物を噛むには硬い歯が必要ですが、歯はカルシウムの結晶で、石のように表面がツルツルしています。無機質の石のような歯と有機質の体とは、本来結合しにくいものです。しかも、歯はじっとして動きませんが、歯肉は食事・発音で頻繁に動きます。動く物と動かない物の境目は、剥がれやすいものなのです。しかし、剥がれるとバイキンが浸入してきます。
そこで、人体に入ってたきたバイキンを常に洗い流すために、歯と歯肉の隙のポケットから歯肉溝液を出し続けています。この液のなかに菌を殺す免疫グロブリンという抗菌作用のある物質がふくまれているのです。これは、元来血液中に含まれている物がしみ出してきた物です。
ただし、免疫グロブリンには沢山の種類があって、抗菌力には差があります。また個人差があって、作用する菌の種類によっても抗菌力の強さはかわります。簡単に言えば、いわゆる、「遺伝」によって差が出る事になります。歯周病になりやすい人と、歯周病になりにくい人の差は、ここで決まります。なりやすい人は、歯周病関連の菌に対して、免疫グロブリンが効きにくい遺伝子であるということになります。
しかし、それだけで歯周病になるものでもありません。歯周病の手入れは、ご自身による丁寧な歯磨きと共に、プロによる定期健診・定期的クリーニングが最も大切です。3~4ヶ月に1回の定期健診を欠かさないようにしましょう。

残りは、(4) pH緩衝作用 (5) 再石灰化作用 (6) 粘膜保護作用 (7) 粘膜修復作用 (8) 潤滑作用   ですが
(4)(5)は、虫歯と大きく関係していますので、次回詳しくお伝えします。