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院長ブログ

臨床研修指導医研修会

この連休は臨床研修指導医研修会というものに参加しました。
国家試験を合格したばかりの歯科医師を臨床研修させる医療機関になるための研修です。
歯学部6年間の最終学年では付属病院で研修しますが、まだ歯科医師ではないため、できることに制限があります。国家試験に合格したばかりの歯科医師は、その後臨床研修を受け入れる指定医療機関で実践的な経験を積む事になります。
当医院も、その医療機関になるためには指導医としての教育方法を知らなければなりません。
そのための受け入れ研修となります。
研修医の期間は一年間ですが、1つの医院だけでなく3つの医療機関を回るため1つが4ヶ月となります。
短い期間で色々なことを教える為には、きちんとしたプログラムとかカリキュラムも必要ですし、人の配置・器材の利用・時間の配分・予算の管理・評価の方法・本人へのフィードバックの方法などを計画的にしないといけないのです。今回の臨床研修指導医研修会とは、その方法を知る研修でした。

いくつかのグループに分かれて、それぞれ違った項目内容というかテーマが与えられて、実際にカリキュラム・マニュアル・評価方法を作っていく作業をしました。ワークショップという形式
右も左も分からない研修医ですから、それをある程度のレベルまで引き上げるのは結構大変なことであるという実感がしました。研修医を受け入れるのは、まだ先になりますが、かなりの準備も必要であると思いました。ただ、このためのカリキュラム・マニュアル・評価方法を完備すれば、研修医ばかりではなく、レベルを下げて作り直せば新人の歯科衛生士や一部分は歯科助手用にも転用可能な気がしました。いずれにしても、人を育てるのは大変なことです。

昔、経営の勉強会に数年間行っていました。そのときに習った経営の手法と同じ手法が各所に出てきました。人を育てる事と、企業を育てる事とはまったく同じというのが今回の研修の感想です。

この研修会は元々、全国の各大学が主催でほぼ毎月どこかの大学で行われています。母校の九州歯科大学も何年かに一度行われていますが、次回がいつか未定ですので全国の大学に申し込みをしていました。何処も定員一杯で、今回やっと入れましたが、明海大学と埼玉県歯科医師会の共催でした。場所は埼玉県大宮で交通の便はまあまあでしたが、一泊二日30時間の研修で結構疲れました。最後に、実り多い研修を受けることができまして、ご指導いただいた先生方や事務局の方々に大変感謝します。ありがとうございました。

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