2017年7月17日
京セラの新デザインインプラント=フィネシア

今日から、京セラの新しいデザインのインプラントが発売されました。名前はフィネシアというらしいのですが、7~8年ぶりくらいのモデルチェンジでしょうか。
今までのデザインのもう1つ前のデザインのものから京セラを使用していますが、7~8年前の時も大きく変わって確かに使いやすくなっていました。

ただ、使ってみると色々な問題点が出てきていました。例えば、インプラントと上の土台を固定する六角のネジがなめられたこともありました。ドライバーとインプラントのネジが甘くなってネジが回らなくなり、結局ネジを削って外すという事もありました。六角のレンチは家具とか車とかにも使われていますが、たまに、なめられますよね。また、プラス+やマイナス-のネジもたまになめられますよね。
もっともなめられにくいネジは、やはり星型★です。ドイツの車には、星型のねじが付いていることを知った時は、さすがだなと思いました。
今回の新デザインのインプラント(フィネシア)もネジ固定式ですが、星型に変更されています。
もう1つ、前回の最も大きな問題点は、インプラントを入れてから数年が経つと骨の上部が一部吸収を起こす事でした。 わずかですから問題はないのですがレントゲンを撮った時に、何か新しい問題が生じて骨の吸収が起こっているのか、特に問題がなくて吸収像が見えているだけなのかが分かりにくいのです。しかし、吸収はしないに越したことはないのですから、その点も改善されるべくデザインされているがフィネシアなのかなとも思えます。
プラットフォームスイッチングという考え方に基づいているのですが、最近のインプラントは各社ともこのプラットフォームスイッチングのデザインのものが増えてきているのは事実です。簡単に言うと、インプラント本体と上部の土台との間の接合部分の直径を大きく変えることで歯肉とインプラントの隙間をより狭く強くシールするものです。シールすることで細菌の侵入量を減らせると骨の吸収も抑えることができると考えられています。
当院で採用しているバイコンインプラントは、日本で発売されて30年になりますが、発売の最初からこのプラットフォームスイッチングの考え方がとられていて、すごいと思います。プラットフォームスイッチングという言葉が言われ始めたのが数年前ですから、言葉ができる20年以上前から、考えられていたというのが凄いと思います。しかも、30年間モデルチェンジしていません。ラインナップが増えているだけで、形そのものはまったく変わっていません。
30年間モデルチェンジしない車があって、それが今見ても古く感じないとしたら、凄いと思いませんか?
話をフィネシアに戻すと、新デザインのインプラント導入のための欠点は、今までの道具の多くが使えなくなることです。ドリルの一部は使えますが、土台の形が変わるので、上の歯を作る時の技巧関連パーツはまったく使えません。道具だけでも、100万円単位の投資になりますので、バイコンインプラントをメインにしようかとも、考えています。