093-961-6480

ブログ
ブログ

院長ブログ

ボストンでバイコンインプラント研修3

平山先生と技工士のロブさんからCAD/CAM ( = キャドカム )用に開発されたトリニアというハイブリッドセラミックを使って治す症例を多く見せてもらいました。日本では松風という会社が既に販売を開始していますが、まだまだたくさん売れてはいません。というか、技工料がかなり高くて簡単には使えません。
少し変わった商品で、従来のプラスチックとセラミックの複合した素材にもうひとつ別のグラスファイバーを入れて折れにくく改善したものです。簡単に言えば、弾力を持たせ物で、ジルコニアのような硬くて割れない素材とも少し違う性質があるようです。歯のない部分が多くて、部分的に入れ歯になるような場合には、良いかなとも思いました。アメリカは医療費が日本の2倍くらい高いですし、インプラントはほとんどが保険のきかない治療ですから、歯のないところが多い場合は、全てをインプラントにすると高額となり過ぎます。だから予算に制限がある場合はインプラントにできない人も多のです。

これが元の模型です。

できあがった歯を入れました。

歯の裏側で歯肉色の所もあります。
そこで、インプラントの間を新素材トリニアでつないで歯をつくるというものです。今回の参加者みんなCAD/CAM 装置を持っていますから日本では未発売のトリニアブロック( CAD/CAM用 )をたくさん買っていました。私も試しに買ってみようと思います。
参加者の中には、総義歯のケースを持ってきていて、こちらの付属病院に併設してあるミリングセンターで作ってもらった方もいました。日本の松風という会社に頼めば可能ですが、こちらに持ってきたほうが安く済むし、細かい指導も受けられて良かったと言っていました。2~3割ディスカウトしてもらって総義歯14本分で2500ドルくらいと言っていましたから本来なら3000ドル (約330,000円)の技工料となり、全てをインプラントでする場合と比べると患者様の負担が半分以下にはなりそうです。
午後は病院に併設されている技工所にも行き、実際に歯をコンピューターで設計し削りだすところも見ました。もはや金属は一昔前の治療です。金属まったく使用しないメタルフリーの時代を先取りしていました。
今日の講義終了後はボストンの地元のレッドソックス戦の観戦にみんなでいきました。アメリカで一番古い球場でグランドが狭かったです。狭い所は三塁側後方で、ホームランが入りやすくなりますから、ホームランが入らないように20メートルくらいの緑の壁が立ちふさがっています。これをグリーンモンスターと言うらしいです。

言葉は知っていましたが初めて知りました。今日はリラックスしましたから明日もがんばりましょう。

TOPへ戻る